Selamat siang(こんにちは)タイキです。
今回は「文法」について考えていきましょう。
まずはここから見ていきましょう。
文法いる・いらない論争
ジャパネシア(インドネシア語学習サイト)にて、インドネシア語を教えると、生徒によっては「インドネシア語は文法なんて重要じゃないよ。」という方がおられます。
インドネシア語で会話さえうまくできればいい人は、このような意見を持つ傾向があります。
確かに一理あると思います。
教育機関によっては、教える目的によって、文法の重要度は高かったり、低かったりします。
日本語能力試験を生徒に受けさせたい場合は、文法の知識はかなり重要ですよね。
でも、別に試験関係なしに、生徒をある程度話せるようにしたければ、N1レベルのやっかいな文法を教え込む必要性はそこまで高くないということです。
ここを踏まえたうえで、じゃあ、実際に文法を勉強をさせるつもりの方向けに話していきますね。
日本語の文法を教えるのは大変
日本語の文法には、「名詞」「副詞」「接続詞」「連体詞」「感動詞」「動詞」「形容詞」「形容動詞」「助詞」「助動詞」の10種類の品詞あり、それぞれの解説が必要です。(ツライですよね。笑)
さらには
動詞グループとその変化もあります。
日本語の動詞はその変化の仕方によって、3つのグループに分けられます。
これは母語話者の日本人にとっても勉強しなきゃわかりません。(ツライですよね。笑)
それぞれの動詞グループがいろんな変化をするんです。
「-ない」につく際の変化 (例:行きます→行かない)
「-て」につく際の変化 (例」行きます→行って)
まあ、ざっくりの解説ですが、こういったものって、日本人は自然に頭に入っていて、これを教えるってなるとますます混乱します。
そのほかにも自動詞・他動詞の違いもあります。
消す(自動詞)/ 消える(他動詞)みたいなものです。
そのほかにも、「~してくれる」とか「~してもらう」、さらには「敬語」といった日本語独特の表現などもあり、教える側にもかなり負担になります。
しかし、そこは、JAPANESIABLEの解説動画を見せて、文法問題を解かせるとである程度解消できますので、安心してください。
文法に関しては包括的に動画にしており、インドネシア人からかなり好意的なフィードバックをもらってるよ。
それらを活用しながら、講師の工夫で文法を効果的に教えることが可能です。
では、ちょっとしたコツを以下にお伝えします。
簡単に言えば、今回はこれさえ分かればOKの状態を作っておくことです。
こうしておくことで、生徒の学習負担が大きく減らせますし、やる気もUPするので、ぜひ毎回の授業で今回はこの文法を学びます。とさらっと紹介するようにしましょう。
JAPANESIABLEには、多数の文法解説動画と、大量の問題を用意しています。
それらを活用することで、ある程度理解はできるかと思います。
で、より理解させるには、生徒にその文法を使って文章を作ってもらったり、あるいはロールプレイをしてもらって、楽しく、文法の活用方法をアウトプットするのがおすすめです。
実際の授業では、インプットするときよりも、アウトプットするときの方が、生徒に疑問が生まれやすいです。
アウトプットすると「自分事」として考えるようになるからですね。
「え?これってこの場面で使えるのかな?」
「こんな言い方思いついたんだけど合ってるのかな?」といった疑問が出てきやすいです。
そうすれば、より質の高い授業が展開できますので、生徒にその日にならった文法を使わせる時間を授業内に取り入れましょう。
JAPANESIABLEの動画を見てもらえばわかりますが、文法を教える際、例文を多用しますが、難しい語彙は含んでいません。
文法を学びたいのに、そもそも語彙が分からないと二倍の負担になっちゃいます。
なので、新着単語の学びと、文法の学びは一緒にせずに、新着単語を学ばせてから、それらの単語を使った文法を学ぶという流れがいいでしょう。
文法はキリなし
「文法を完全に教えきった」って言える日は来ないです。
生徒によっては、文法の枠組みを理解するのに時間がかかったり、その文法をたとえ知っていて例文では理解できても、文章が変わるとよくわからなくなってしまうことも多々あります。
N1,N2クラスの生徒を教えると、想像もしないような難しい質問が飛んでくることもあるね…そういった疑問をストックして、次に活かせるように日本人講師自身の勉強も必要になるね。
なので、もちろん授業内で教える文法をマスターさせることは重要ですが、気長に構える姿勢も重要です。
レッスン1で学んだ文法が、レッスン10でマスターできるってことも往々にしてあります。
忘れることは当たり前なので、一度やった内容を忘れた生徒がいたとしても、その都度教えてあげましょう。
忘れたことを正直に言ってくれる雰囲気を作ることも大事です。
「なぜ忘れたの!」と問い詰めることはせず、その都度説明してあげると、忘れたことを言い出せない生徒の役にも立ちます。