早速ですが、「考えさせる」学習とは、生徒が受動的な受け手ではなく、能動的な参加者となる教育方法です。
このアプローチでは、生徒はただ情報を記憶するのではなく、批判的に考え、問題を解決し、自身の知識を深める過程に積極的に関与することを意味します。
生徒が自らの学習過程をコントロールし、自己誘導型の学習者になることを促進します。
やっぱり、いくらいい環境、いい先生があっても、生徒さんが自分で考える、自分から進んでやる状態にならない限り、学習はスピードアップしません。
現代社会では、情報は瞬時に手に入り、常に変化し続けます。このため、生徒には情報をただ覚えるだけでなく、情報を評価し、利用し、新しい状況に適用できる能力が求められます。
また、批判的思考、問題解決能力、創造性は、今日の日本での生活、仕事で成功するために不可欠なスキルです。これらのスキルを育むためには、「考えさせる」学習が効果的な手段となります。
これから、みなさまの生徒さまが日本へ旅立つ、あるいは日本語を学びたい、その純粋な思いにこたえるためにもしっかりと「考えさせる」ことをテーマに掲げて授業を行っていただきたく思います。
では、考えさせるためにはどうするか、5つの方法を考えてみました。
- 質問を用いる: 教師は、単に答えを教えるのではなく、生徒に質問を投げかけることで、考えるプロセスを促します。質問は、生徒が自分の知識を用いて答えを導き出すように設計されるべきです。
- 議論とディベートを促進する: 生徒同士の議論やディベートを通じて、さまざまな視点を探究し、理解を深めます。これは、批判的思考を養うのに役立ちます。
- 問題解決活動を組み込む: 実際の問題に取り組ませることで、生徒は理論を実践に応用し、創造的な解決策を見つけることを学びます。
- 自己反省を促す: 学習のプロセスでは、自己反省が重要です。生徒が自身の学習を振り返り、理解を深め、今後の学習戦略を改善することができます。(ここで大事なのは落ち込むことではなく、次の道を示してあげることです。)
- 目標を持った学習を行う: 毎回の授業で今日は何を学ぶのかを明示して、そのマスターを目標に学習をします。
「考えさせる」学習を取り入れることで、生徒は主体的に学習に参加し、自らの学習プロセスを意識的にコントロールします。
これにより、生徒のモチベーションは向上し、学習内容への理解が深まります。また、生徒は新しい情報を獲得し、それを既存の知識と結びつけることができるようになります。
ほかにもモチベーションアップの方法はたくさんありますので、詳しくは「こちら」をご覧ください。
「考えさせる」学習は、生徒が自立した学習者になるための重要なステップです。このアプローチを通じて、生徒は自分自身で情報を探求し、評価し、問題を解決する能力を養うことができます。このような学習環境は、生徒が将来、社会に出たときに必要なスキルを身につけるのに役立ちます。
「考えさせる」学習は、生徒が自分の知識と能力を最大限に発揮するのを助けるだけでなく、継続的な学習への欲求を刺激します。
この教育方法は、生徒が情報に挑戦し、自らの意見を形成し、知識を深めることを促すので非常に重要です。
最終的に、このアプローチにとって、生徒が自信を持って自立し、日本語を使って社会の中で自らの役割を見つけ、貢献することを可能にすることができます。
JAPANESIABLEは生徒がこの旅を成功させるための支援をするために作ったものなので、ぜひ直接みなさまが教える場合もこの意識をもって教えていただければと思います。