漢字は、インドネシア人にとって「暗号」のようなものです。
日本人から見た感じと、外国人から見た感じは全く違います。
講師はまず、このギャップにまず気づかないといけません。
僕ら日本人が漢字を書くことは、「文字を書いている」と言えますが、
初めて日本語に触れるインドネシア人が漢字を書くことは「絵を描く」ようなものです。
そんなもん、覚えられるわけないですよね。何百、何千と…
だから、漢字でつまづくインドネシア人はかなり多いです。
なので漢字を導入する前に講師側がやっておくべきことを紹介します。
漢字の紹介
「漢字とは…」ってものを紹介しておくことが大事です。
インドネシア人からすれば、
「明日日本語を勉強しましょう」と「あしたにほんごをべんきょうしましょう」が一緒の意味だなんて信じられないわけです。
「楽」って漢字一つにいろんな読み方があります。
「楽しい(たのしい)」
「音楽(おんがく)」
「楽曲(がっきょく)」
「娯楽(ごらく)」
僕らが自然に感じている概念を丁寧に説明してあげましょう。
漢字ができないと損するぞ!ってことを伝える
好きなマンガがスラスラ読めないのは苦痛です。
日本のマンガを読みたい気持ちは人一倍強いです。
すらすら読めたらどれだけ気持ちいいか、
逆に読めなければどれだけ苦痛かを教えましょう。
継続的なモチベーションとなるため、最初の段階で解説してあげるのがいいです。
準備はここまでとして、その上で注意してもらいたいことを話します。
先ほども言いましたが、漢字を書くのは外国人にしてみたら、「絵を描く」ようなものです。
なので、ただ漢字を書かせる練習をしても、生徒は書くことだけに意識が集中してしまうので、あまり覚えられません。
こういったやり方で膨大な時間をムダにしてしまう講師と生徒がいますので、要注意です。
漢字は、単体で覚えさせるものではなく、どのように使われるのか、実際の使用シーンを見せておかなければ、なかなか覚えられませんし、使うまでに至りません。
そのためJAPANESIABLEでは、漢字レッスンとして「書きとり」「正しい漢字(読み)を選ぶ問題」、そしてリスニングや文法などにも新しくそのレッスンで出てきた漢字を使うようにしています。
具体的にJAPANESIABLEの漢字導入を見ていきましょう。
四択問題や、漢字の読みの記入問題など、様々な出題方法でアウトレットしながら漢字を覚えていきます。
漢字学習は修行
漢字学習はまさしく「修行」で習得に時間がかかるものですが、毎回のレッスンで必ず新しい語彙を学ぶように設計しているJAPANESIABLEで学べば、少しずつですが漢字をマスターできるはずです。
授業以外にも普段の週間でも新しい単語を調べる癖をつけさせて、日々の生活で漢字を覚えられるようしましょう。